2011年7月12日火曜日

Google、Honeycombの次期版に非タブレットアプリのズームモードを追加

 米Googleは7月11日(現地時間)、タブレット向けOS(コードネーム:Honeycomb)の次期版(Android 3.2とみられている)に、スマートフォン向けアプリをタブレットで拡大
表示する新たなモードを追加すると発表した。

 従来、スマートフォン向けに開発された大型画面対応を前提としていないアプリをAndroidタブレットにインストールすると、単純にレイアウトをストレッチする方法で表示されるが、これではうまく表示できないアプリがあった。Honeycombの次期アップデートでは、ストレッチによる拡大に加えてズームによる拡大方法を追加する。これは、タブレットでスマートフォンの「normal/mdpi」サイズ(解像度が約320×480)をエミュレートして拡大するもので、iPadでiPhone向けアプリを表示するのと同様、レイアウトが崩れない。

 タブレットでスマートフォン向けアプリを起動すると、システムバーにボタンが表示され、ストレッチモードとズームモードのどちらで表示するかを選べるようになる。

 なお、非Honeycombアプリで「Android Compatibility Package」などを利用して多様な画面サイズに対応させている場合、ズームモードではうまく表示できない可能性があるため、そうしたアプリではズームモードを選択できないようmanifestファイルのsupports-screensで例えば「supports-screens android:xlargeScreens="true"」というように定義するよう
Googleは勧めている。

 現在、Androidアプリは20万本以上ある(5月の時点)が、タブレット向けに最適化されているアプリはまだ数百本しかない(タブレットユーザーコミュニティー「Asus Transformer Forum」調べ)。新機能でス
マートフォン向けアプリがタブレットでも使いやすくなれば、Androidタブレットの普及につながるかもしれない。なお、次期版Android(コードネーム:Ice Cream Sandwich)はタブレットでもスマートフォン
でも稼働し、Honeycombの機能がスマートフォンでも利用できるようになる見込みだ。

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