2012年4月5日木曜日

欧州株続落、スペイン国債入札不調でユーロ危機懸念再燃

4日の欧州株式市場は続落、2カ月ぶり安値をつけて終了した。この日実施されたスペインの中期国債入札が不調で、ユーロ圏債務危機への懸念が再燃した。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は21.88ポイント(2.04%)安の1050.99。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は60.52ポイント(2.46%)安の2398.46。

スペイン国債入札の調達額が目標レンジの下限近くにとどまり、同国の債務削減努力に対する投資家不安を反映し、域内政府債を保有するユーロ圏銀行株<.SX7E>は3.1%安となった。

KBC<KBC.BR>は9.3%安、クレディ・アグリコル<CAGR.PA>は5.2%安、バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI> も4.8%安だった。

投資家の不安心理を表すとされるユーロSTOXX50種ボラティリティ指数<.V2TX>は16.1%上昇し25.86となった。

ベレンバーグ銀行の首席エコノミスト、ホルガー・シュミディング氏は「ユーロ危機はいつも何回かの波のように押し寄せて来るが、今回のものは明らかに新しい波だ」と指摘。「(相場は)大きく乱高下していて、今日すでに底辺に達したとは思えない」と述べた。

ヘルスケア部門<.SXDP>は1.1%安で取引を終えた。

ベルギーの製薬会社UCB<UCB.BR>は0.13%高。パーキンソン病治療薬「ニュープロ」が米国で承認されたことを受け、バークレーズ・キャピタルが同社の投資判断を「アンダーウエイト」から「イコールウエイト」に引き上げた。

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